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                                  尋 
常 性 白 斑
 
 尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)は、皮膚色素をつくる部位の損失を不規則に引き起こす慢性的な皮膚疾患である。日本ではシロナマズとも呼ばれ、治りにくい皮膚病のひとつとされる。
 
 分 
   類
 
 汎発型
 皮膚分節と無関係に脱色素斑が多発して生じる。徐々に脱色素斑が新生、拡大し、最終的には全身に広がる。甲状腺機能異常が合併することもある。メラノサイトに対する血中自己抗体が出現し、メラノサイトが死滅することにより生じる。よって、自己免疫疾患の一つである。甲状腺機能異常を合併していることが多いのもこの関係があると考えられる。
 
神経分節型 
    若年者に発症し、皮膚分節に一致して脱色素斑が出現する。皮膚分節を超えて拡大することはない。局所の自律神経障害が原因であるが、正確なことはわかっていない。メラノサイトは完全に死滅していない。
 
 原 
       因
 原因は、はっきりしていないが、遺伝、自己免疫疾患や環境要因の組み合わせにより引き起こされることが、研究結果より示唆されている。皮膚の色を構成するメラニンを生成するメラノサイトが消失、あるいは機能停止している状態といわれている。
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